山と海。自然豊かな環境。心も体もデトックスしてみませんか?
東京駅からバスと電車で2時間以内。都会にも近い第3の故郷。
地のもの・ひと・ことと出会う旅。
最初に訪れたのは、富津市南部の観光地にある鋸山ロープウェー。
ビビッドな黄色ロープウェーに乗って山頂を目指します。

山頂駅に着いたらすぐ、炭火で焼かれたお団子が!!
はい。「花より団子」です!
お団子にはプレーンの白餅をはじめ、さくら、紫いもなどお団子の味も選びながら、たれもお好みで選べます。麦味噌やみたらし推しのようですが、実はあんこもありました。
団子はぷるんとしたもっちり感。たれとの相性もよく美味しい…。
これ1本でこれから向かう山歩きにも満足な食べ応え。満足!


山を下って1300年前に開かれた歴史ある「日本寺」へ。歴史的な名僧も修行に訪れたそう。
奥に有名な「百尺観音」や「地獄覗き」があります。
曹洞宗の道場でもあるので、座禅体験もできる。「山の上での座禅!」いつもとは違う体験になりそうなので、次回は必ずやってみたい!
ちなみにご朱印もいただけるので、ご朱印帳をお持ちの方は是非コレクションに加えて。
百尺観音の直前に2,30メートルの石の壁が大きく立ちはだかり、その間を抜けて向かいます。


柔らかいといっても、石。さぞ職人は苦労していたのではないかと思います。
山あいの中にある深い緑と鉱物というクールな物質とが織り成す空間。百尺、10.3mの大きさのある石仏のたたずまいは、見る者の心を落ち着かせる神秘的なもの。

潮風も流れてくる関係があるのか、自然の風触でところどころ赤茶色に変化していたり緑に近いグレーになっていたり…。様々な色の変化も加わり、石仏の表情を作り出していました。
ひと目をやると、観音様のまわりや、境内で目にする鋭角な掘り跡もシャープに仕上がっていて、丁寧な仕事をしてきた職人の思いがしのばれます。
これからまた時の流れで出てくる百尺観音の変化にも注目していきたいなと素直に思います。再訪が楽しみ!
下山して車で走ると、言葉少なに漁師が黙々と作業をしていた港が。
海苔を乾かしているショット。たくさんの船。普段目にしない光景に旅へ来たのだと改めて感じます。
飛騨より合掌造の古民家を移築してカフェにした空間、カフェ・エドモンズ。
火鉢やアンティークの調度品や絵画などが多くあり、ここに来るだけでも金谷訪問の価値はあるなぁ。

バレンタインが近かったので、ハート型ののこぎり山バームクーヘンとコーヒーを一杯。
産地から木樽に入れて大切に届けられたブルーマウンテンを自家焙煎。

ゆったりとおだやかに流れる時の中でおもてなしの心もいただく。
不定休のようなので、やっていたらラッキー♪なお店。
「まるもに行くと面白い人が必ずいる」というキャッチフレーズがあるコワーキングスペース兼コミュニティスペース。アーティスト、若手起業家、移住者などで構成されているメンバー。おすすめの店も紹介してくれるようです。
Pizza Gonzo。鋸山の房州石を使った石釜で焼き上げるピザ! 食べてみたい…。
尚、薪は南房総から切り出した木らしい。
歩いてすぐかぢや旅館や金谷美術館があります。
かぢや温泉は創業1854年の162年も続く老舗旅館。10月から3月まで高足ガニや赤座エビなどご当地ならではの海の幸が楽しめる。金谷エリアらしく浴室の壁には房州石をふんだんにあしらわれているよう。湯質は何? 美肌効果あり?
Pizza Gonzo、まるもの間から金谷駅に向かって行く途中にある橋からすぐ海につながる景色が。海と山が接近している金谷だからこそ見える風景!
ここから歩いて金谷美術館にも行けたり、房州石を使った家々の外壁を見たりして散策するのもおすすめ。
浜金谷駅からも鋸山が一望できました。
視界を邪魔する高いビル群がないので空が広く感じる…。

駅近くのマルゴは磯料理と定食が評判のよう。この日は残念ながらお食事できませんでしたが、メニューが豊富なのに驚き!
近くにあるヒカリモはシーズンではなかったので見られず…残念。


ザ・フィッシュ。レストランと地元のお土産が手に入る商業施設!
見波亭の「のこぎり山バームクーヘン」は、原点となる土地への恩恵を忘れずお菓子作りをしているようです。地元の食材をふんだんにつかったバームクーヘンはしっとり濃厚。ガラス張りの店頭にはお菓子作りの一部を見学できます。
他にも、菜の花のお漬物を大々的に売り出していたのが印象的。

近くには、恋人の聖地があって、サンセットに訪れるのをおすすめしたい。これから恋人と出会う予定の女子もこの聖地のパワーにあやかって訪れてみては…?

毎日掃き清められている厳かな空間。凛とした空気が流れる…。市の文化財です。
朱塗りの社が美しく、彫刻が立派で見飽きません。拝殿前には自己祓幣を。3つある大幣でもう一度身を清めてから参拝。
境内にも多く神社があり、鳥居の前にも厳島神社が。また、海上安全を祈願して錨が奉納されていました。鋸山の麓にも金谷神社があったし、ところどころ祠なども目にします。

少し遅めのお昼ご飯…割烹旅館いち川。宿泊も可能。
新鮮な刺身、鉄火丼、海鮮丼。
全て美味しいのですが、富津名物といえば、はかりめ丼!

その後、広々とした上総湊海水浴場へ向かうと、愛嬌たっぷりの猫が。

防風林を越えると目の前に貝殻が打ち上げられた浜と東京湾が広がる。

創業1834年の老舗醤油店、宮醤油に。
建物のほとんどは登録有形文化財。どこを撮っても趣があり◎。
駐車場には大きい樽がふたつ。この樽でかつて、何回ともなく醤油が作られてきたのかと思うと圧倒されます。
多くのタレントの写真も店先に飾られ、この地域の名物店だと改めて感じる…。
代表商品「かずさむらさき」は昔ながらの木桶を使った天然醸造方式。南房総のだいだいを使ったポン酢も注目。はるか江戸時代に家康も自身の健康のため、だいだいをつかったポン酢を使っていたことを思い出しました。
1日の富津探索旅行もあっという間に夕刻に。佐貫町駅から、1時間に1本の電車に乗り、東京に帰るために高速バス発着の君津駅に向かいます。
ゆったりとしたスピードに身を任せつつ車窓から景色を眺めながら…。車道とはまた違った風景。田んぼが多いが、古墳を目にすることもできました。1日1回は乗ってみて欲しい。PASMOで楽々!
身も心も「うんめえ!」の富津探索の旅でした。
作 Hisaco
編 Apps Journal





























































